「姫神」のユニット名で活躍したシンセサイザー奏者の星吉昭(ほし・よしあき)さんが1日午前1時21分、心不全のため岩手県内の病院で死去した。58歳。宮城県出身。葬儀は近親者で営む。喪主は妻悦子(えつこ)さん。
岩手県東和町在住。今年夏に体調が悪化、ライブの予定をキャンセルして療養していた。
1971年、電子オルガンの全国コンクールで優勝。80年「姫神せんせいしょん」を結成しデビューし、東北の伝統芸能や民謡に触発されて作った独創的なニューエージ音楽で話題になった。
84年「姫神」に改名。自らの音楽を「北人霊歌」と名付け、奥州藤原氏をテーマにした平泉追想シリーズなど東北の風土に根差した作風で人気を得た。幻想的な野外ライブは評価が高く、青森県の三内丸山遺跡やエジプトのピラミッド前などで演奏した。