テレビドラマ「家政婦は見た!」シリーズなどで知られる女優の市原悦子(いちはら・えつこ、本名=塩見悦子=しおみ・えつこ)さんが12日、心不全のため死去した。82歳。千葉市出身。所属事務所の公式サイトが発表した。
市原さんは昨年12月上旬に体調不調を訴え、検査を受けた結果、盲腸と診断されて入院。手術はせずに薬で治療し、順調に回復していたことから、同21日にNHK「おやすみ日本-」で語りを担当するコーナー「日本眠いい昔ばなし」の収録に参加。同30日に退院した。
年末年始は自宅で過ごすことができたが、再び体調不良を訴え、大事をとって今月5日に再入院。7日に予定していた同番組の収録は、思うような発声ができないため見送った。
市原さんは2016年11月に自己免疫性脊髄炎で休養し、18年3月に同番組で仕事復帰していた。