二枚目ながら幅広い演技で大注目される徳重。「そろそろ映画に出たい」と今年の目標を掲げた=東京・台場(撮影・高橋朋彦)
ギャラリーページで見る 俳優、徳重聡(40)が10日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上SP」(後7・57)でドキュメンタリードラマに主演することが6日、分かった。30年前に繰り広げられた平成の新元号を巡る報道合戦を描く。昨年10月期のTBS系ドラマ「下町ロケット」で演じた偏屈なエンジニア役でブレーク中の二枚目俳優は今回もアクの強い記者を熱演。「今年はクセのある役を極めたい」とデビュー20年を迎えた新春にさらなる飛躍を誓った。
「下町ロケット」に登場する佃製作所のエンジニア、軽部真樹男の怪演を絶賛された21世紀の石原裕次郎が、スクープを競う政治部記者役で再び新境地を開く。
平成ラストイヤーに突入し、5月1日の改元が迫る中、「直撃!-」では、1989年に政府と報道各社で繰り広げられた新元号、平成を巡る111日間の奮闘を報道素材とドキュメンタリードラマで再現。大正から昭和に改元される直前、新元号を光文とスクープした結果、大誤報となった東京日日新聞(現毎日新聞)の記者たちが63年間抱え続けたトラウマに向き合う姿を描く。さらに、彼らが公式発表される35分前につかんだ平成のスクープが幻に終わった真相に迫る。
現場記者たちをまとめる毎日新聞政治部官邸キャップの仮野忠男氏を演じた徳重は、同氏を知る関係者に取材した後藤庸介監督と相談し、アクの強い人物像を構築。平成のスクープをつかんだ支局上がりの後輩記者を自らの眼力で引っ張り上げた仮野氏の役作りについて「記者というより、きつい指導者だったのでは、と思い、高校時代のサッカー部の顧問の先生をイメージした」と説明。熱い鬼キャップぶりも見どころだ。