大相撲春場所千秋楽(27日、エディオンアリーナ大阪)新関脇若隆景が12勝3敗で初優勝を果たした。元大関の平幕高安との優勝決定戦を上手出し投げで制した。
先場所の御嶽海に続く関脇の2場所連続制覇で、1972年春、夏場所の長谷川、輪島以来。荒汐部屋からは初の優勝力士誕生となった。
本割では若隆景が大関正代に寄り切られ、高安は新関脇阿炎に送り倒しで敗れた。正代は9勝目。阿炎は勝ち越した。首位をただ一人1差で追っていた平幕琴ノ若は新小結豊昇龍の下手出し投げに屈して11勝4敗。豊昇龍は勝ち越し。
新大関御嶽海は大関貴景勝を上手出し投げで退けて11勝目。貴景勝は8勝止まりだった。
若隆景が3度目の技能賞。高安は5度目、琴ノ若が3度目の敢闘賞。十両は元小結の竜電が13勝2敗で初制覇した。
夏場所は5月8日から東京・両国国技館で始まる。