カーリング男女・北京冬季五輪最終予選第7日(17日、オランダ・レーワルデン)プレーオフ第1戦が行われ、前回2018年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレの日本が、同五輪銀メダルの韓国に8―5で快勝し、五輪出場を決めた。日本女子は長野五輪から7大会連続出場で、ロコ・ソラーレは2大会連続。前日16日は勝てば1次リーグ1位での出場が決まる中、伏兵トルコに5―8で敗戦。切り替えて臨んだプレーオフで力を発揮した。
決着をつけると、4人が氷上で輪になった。涙と笑顔で入り交じる。2大会連続の五輪出場を決め、スキップの藤沢が喜びに浸った。
「ほっとしました。(前日16日に)負けて落ち込む部分もあったが、切り替えて強気な姿勢で臨むように努めたことが良かった」
前回五輪の準決勝で敗れた韓国とは、8―4で勝った1次リーグに続く対戦。前半は互いに点を取り合う展開。試合を決めたのは、相手が複数点を狙いにきた5―3の第7エンドだ。不利な先攻ながら、相手のミスに助けられて2点スチールに成功。点差を広げ、第8エンドもスチールで加点して大勢を決めた。試合後、藤沢は〝眼鏡先輩〟の愛称で親しまれる金ウンジョンとグータッチ。健闘をたたえ合った。
前日は格下トルコに敗戦。強豪の英国と韓国から金星を挙げていた不気味な相手に足をすくわれた。韓国に敗れれば4位とのプレーオフ第2戦に回る窮地に立たされる可能性もあったが、「正直、プレッシャーや緊張感は9月の日本代表決定戦の方がすごかった」と藤沢。北海道銀行と最終第5戦までもつれこんだ熱戦から3カ月。技術的にも精神的にも成長した姿が、そこにはあった。
昨年9月に、経験豊富な石崎が加入。出場こそなかったが、この予選中も深夜にストーンチェックを行うなど、縁の下の力持ちとして貢献してきた。石崎は2002、10年に続く、12年ぶり3度目の五輪出場。「また選手として行けるなんて思っていなかったので、4人には本当に感謝したい」と涙を浮かべた。
平昌五輪では、試合中に交わす「そだねー」が新語・流行語大賞に選ばれ、休憩時のおやつにまで視線が集まるなど脚光を浴びた。藤沢は「五輪では、もっともっといいパフォーマンスをできるように頑張る」。4年間で成長した姿を、北京から日本に届ける。
♥リードの吉田夕梨花 「氷に立っているのは4人だが、チーム全員で勝ち取った出場権。今はほっとしている」
♥セカンドの鈴木夕湖 「少し休んで、さらに成長した姿で北京に臨みたい」