シニアゴルフ・ファンケルクラシック最終日(22日、静岡・裾野CC=7040ヤード、パー72)初日から首位の田村尚之(57)=ダイクレ=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算10アンダーで秋葉真一(56)=関文グループ、阿原久夫(50)=Golf ZONE Hesaka=と並んでプレーオフ(PO)へ。PO1ホール目でイーグルを奪い、シニアツアー2勝目を挙げた。
18番(パー5)で行われたPO1ホール目。田村はピン奥から4メートルのイーグルパットを沈めると、思わず小躍り。全身で5年ぶりの勝利を表現した。
「ちょっと飛び跳ねちゃった。手前1メートルくらいから入ると思った。やりすぎたかな」
首位と1打差で迎えた最終18番ではピンまで15メートルに2オンし、2パットでバーディー。POでは、ピンまで230ヤードのフェアウエーからスプーンでピン奥のカラーにつけ、一発で仕留めた。
心強い味方がいた。田村は2013年末にプロ転向し、この大会には14年から7回連続で出場。初挑戦からハウスキャディーだった鈴木美穂さんとタッグを組んできた。鈴木さんは結婚を機に退職したが、田村の要請で再タッグが実現した。「キャディー任せ。彼女の言いなりでした」と田村。乱視でグリーンが読みにくいというハンデがありながらも、長年の相棒に支えられた。前回の19年大会ではプレーオフで敗れて2位。2年越しでリベンジを果たした。