大相撲初場所初日(10日、両国国技館)日本相撲協会は休場した横綱鶴竜(35)の診断書を公表し、9日付で「腰椎すべり症による腰痛の増悪のため休場を要する」との内容だった。患部の回復が遅れ、稽古のペースが上がらなかった。4場所連続休場で、師匠の陸奥親方(元大関霧島)は3月の春場所に進退を懸けると明言している。
鶴竜は昨年11月場所後の横綱審議委員会で、引退勧告に次ぐ重さの「注意」が決議された。NHKでテレビ解説を務めた北の富士勝昭氏(78)=元横綱=は「稽古をやる気力というか、やったという話をこのところ聞いたことがない。休場も続いているし、はっきり言わせてもらうと、相撲を取れる状態じゃないんじゃないか。まじめな力士だけにきついことは言いたくないけど…」と苦言を呈していた。