写真展の最終日に取材に応じた左から藤森社長、森光子芸能文化振興財団評議員の須田哲夫氏、野間氏=長野・諏訪市
ギャラリーページで見る 2012年に亡くなった国民的女優、森光子さん(享年92)の長野・諏訪市のタケヤ味噌会館と石川・加賀市の山中座で11月10日から行われていた写真展「百歳の放浪記展」が13日、閉幕した。
同展は、3月の書籍出版を皮切りに、誕生日の5月9日にラジオ特番、8月に代表作「放浪記」のテレビ放送に続く「生誕100年プロジェクト」の千秋楽。
森さんが半世紀にわたりCM出演した「タケヤみそ」の本社内にある会館にはこの日も家族連れの姿があり、34日間で名古屋、大阪、福島などから1万人超が来場した。
本紙の取材に応じた竹屋の藤森郁男社長(80)は、「CM撮影は湯気が必要なのに森さんが猫舌ですすれなくて…」と秘話を明かし、「森さんは一生懸命やってくれた。50年CMをやってくると人と人との結びつきになる。亡くなった後にもお付き合いをしているよう」と感謝した。
そして、同社が2022年に創業150年を迎えることから、「また写真展ができればいい」とプランをぶち上げた。
また、森光子芸能文化振興財団代表理事の野間脩平氏(77)は、「無事に終わり感謝しています」と感激していた。