日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)は23日、十両貴源治(22)=栃木県出身、千賀ノ浦部屋=がインフルエンザに感染しながら、今月11日に佐賀市で催された冬巡業で相撲を取っていたと明らかにした。春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)の判断だったという。
関係者によると、貴源治は11日午前に病院で診察を受け、診断書を提出。芝田山部長によると、春日野部長は23日の理事会で、11日は十両力士の巡業最終日で、報告を受けてから取組まで十分な時間がなく、取組を変更するなどの対応ができなかったと説明したという。
春日野部長は「言うべきことは広報部に話した。しゃべることはない」と言及を避けた。八角理事長(元横綱北勝海)が貴源治の師匠、千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)に謝罪したという。千賀ノ浦親方は23日の朝稽古後「(貴源治が東京に)帰ってきた時はしんどそうだった。みんなにうつったら困る」と語った。貴源治は「何も話すことはできません」と述べた。