嵐、関ジャニ∞ら人気男性アイドルを数多く抱えるジャニーズ事務所の総帥、ジャニー喜多川(本名・喜多川拡=ひろむ)社長が9日午後4時47分、解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で死去した。87歳だった。先月18日午前11時30分頃、東京・渋谷の自宅で体調を崩して倒れ、心肺停止状態で港区内の病院に救急搬送されていた。半世紀以上にわたり日本のエンターテインメント界をリードした巨星が逝った。
ジャニーさんはエンターテインメントのDNAを持って生まれた。
父親の諦道(たいどう)さんは、真言宗米国別院の僧侶として仏教の布教活動のためにロサンゼルスに移住。長女のメリー氏、科学者だった長男(故人)、次男のジャニーさんをもうけた。
1933年に一家で日本に帰国。3人の子供は終戦直後の47年にロサンゼルスへ帰ったが、妻と死別した諦道さんは46~48年にプロ野球チーム、金星スターズ(現千葉ロッテの前身球団の一つ)のマネジャーを務めている。
また、50年に美空ひばりさんをロサンゼルスに招聘(しょうへい)し、真宗大谷派東本願寺ロサンゼルス別院をコンサート会場に用意するなど尽力した。このとき、ステージマネジメントを担当したのが息子のジャニーさんだった。