日本オリンピック委員会(JOC)は27日、東京都内で評議員会と理事会を開き、全日本柔道連盟の山下泰裕会長(62)を会長、日本テニス協会の福井烈専務理事(62)を専務理事に選んだ。1989年の独立以来、JOC会長は山下氏で5人目。
山下新会長は来年の東京五輪に向け「多くの皆さんと心を一つにして、成功に導かなければならない」と決意し、目標の金メダル30個は「選手が夢に挑戦すれば達成は可能」と語った。
東京五輪招致の不正疑惑が発覚したJOCの組織立て直しは急務だが、コンプライアンス(法令順守)強化の役割を期待され新理事候補となっていた元検事で消費者庁長官の岡村和美氏(61)が辞退し「残念」と語った。今回、常務理事に就任した文科官僚の籾井圭子氏(47)ら外部から積極登用する考えだ。
「五輪ムーブメントの大切さを多くの方と共有し、活動できたことを本当に幸せに思う。(退任は)これが私の考えた結果ですから、何も後悔はしてません。(今後も)できることがあれば何でも協力したい」