中日・土井正博打撃コーチ(74)が今季限りで退団することが8日、わかった。
土井コーチは本紙の取材に対して「もともと2年契約だった。今年、チームを目標だったCSに出場させることができたなかった責任を、コーチとして痛感している」と明かした。
土井コーチは2014年秋から中日の臨時コーチを務め、西武時代の後輩、森監督から監督就任時に「ウチの若い子を見てくれませんか」と打診を受けて、昨季から打撃コーチとして入閣した。
西武のコーチ時代に清原和博、松井稼頭央(今季限りで引退)らを育てた名伯楽。中日でも伸び悩んでいた平田を開花させたほか、外国人のビシエド、アルモンテにも熱心に指導。キャンプ前には「高橋周平を一人前にすることが、わたしの球界への最後のご奉公」と話していたが、その高橋はレギュラーに定着して、7年目で初めて規定打席に到達した。
土井コーチは、この日から再開された練習には参加せず、今季最終戦となる13日の阪神戦(ナゴヤドーム)の試合後、ナイン、関係者らに退団のあいさつを行う。