ヤクルト・山本哲哉投手(33)が今季限りで現役を引退することが27日、分かった。2012年から3年連続で50試合以上に登板したセットアッパーがユニホームを脱ぐ。
「気持ちは決まっていました。けがもあったけれど、3年連続で50試合以上に投げることもできた。(入団時は)こんなにできるとは想像できなかった」
三菱重工神戸から10年ドラフト2位で入団したが、同年のオープン戦で右肘を痛め、靱帯(じんたい)再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。リハビリを経て、12年にはスライダーとフォークボールを武器に50試合で2勝2敗、17ホールド、防御率1・21。13年は一時抑えを務め自己最多64試合に登板した。
15年に2度目の手術を受け、再び復活した。実直な性格で、誠実に取り組む姿勢は若手にも好影響を与えた。「(思い出は)いろいろあるけれど、やっぱり初勝利、初セーブです」と山本。9年間を過ごした愛着ある球団に感謝し、第2の人生に進む。