シニアツアーでは記録的な大観衆に囲まれた原氏(中央)。現役時代と変わらぬ爽やかスマイルで歓声に応じた (撮影・大橋純人)
ギャラリーページで見る ファンケルクラシック第2日(18日、静岡・裾野CC=7009ヤード、パー72)大会特別顧問を務め、アマチュア枠でシニアツアー2戦目のプロ野球巨人前監督、原辰徳氏(60)=ファンケル=はバーディーなし、6ボギー、4ダブルボギーの86と大たたき。通算20オーバーで74位と最下位に沈んだ。若大将効果でギャラリー数は大会初日に続き、第2日として過去最多の9553人を記録。予選落ちがなく、最終日まで若大将フィーバーは続く。70で回ったグレゴリー・マイヤー(56)=米国=が単独首位。
気温27度と涼しげな富士の麓で、若大将フィーバーが過熱している。前日よりさらに膨らんだ大ギャラリーを前に、原氏は86と凡退。第2日を苦笑いで終えた。
「甘いね。でもこんなもんですよ。4タコ(4打席無安打)です」
オレンジ色のタオルを回すファンもいる中、前日と同じく「4番、サード、原」のアナウンスでティーオフ。朝イチショットは270ヤードのビッグドライブで、「いいボールで出ていくことができた」と会心の一打だった。だが第2打はグリーンを捉えられずボギー発進。その後もバーディーを奪えず、「ベストは尽くしたけれど、リズムに乗れなかった」。代名詞のグータッチも披露できなかった。
原劇場にギャラリーは沸き返った。「東京ドームのファンを裾野に呼びたい」との大会前の宣言通り、中高年を中心に多くのファンが集結。原氏について回り、一打一打に歓声やどよめきが起きた。スタート前にはギャラリーが持参した巨人のユニホームやタオルに快くサイン。ホールアウト直後も「原さん、頑張って!」と熱い声援が飛んだ。