俳優、小日向文世(62)が20日、NHK総合「スタジオパークからこんにちは」(月~金曜後1・05)に生出演し、出演中の同局大河ドラマ「真田丸」(日曜後8・0)をはじめ、過去何度も出演した大河ドラマのエピソードを披露した。
番組では冒頭に小日向が出演した過去5作の大河ドラマを紹介。その中で初出演となった1997年の「毛利元就」(主演は中村橋之助)の出演シーンを振り返ることとなった。しかし当時、そこまで知名度のなかった小日向は端役で、その登場シーンは広間に武将が集まる中、命令を受け「はっ」と、返事をしてふすまを閉めるというわずか数秒のものだった。
この映像を見た小日向は「セリフは『はっ』だけでしたね。たしか『はっ、かしこまりました』だったと思うんですけど、本当に一言でしたね」と苦笑い。それでも所属した劇団が解散した翌年だったこともあり、当時は「とてもうれしかった」という。
しかし、大河ドラマ出演を自分のことのように喜んでくれた父は「『これで終わりか」と言って…がっかりしてましたね」と落胆した様子。この直後に父が倒れ、亡くなってしまったため、この先、何度も出演することになる大河ドラマだが「僕の父が大河見てくれたのはこれだけなんです」としみじみと語った。