女優、宮沢りえ(42)が来秋公開の映画「湯を沸かすほどの熱い愛」に主演し、若手のホープ、杉咲花(17)と母娘役を演じることが9日、分かった。
同作は、宮沢にとって「紙の月」(昨年11月公開)で今年の日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得後、初となる主演映画。会う人すべてを包み込む母性の持ち主、双葉が突然、余命宣告を受け、破天荒な終活に励む家族の物語だ。
監督は、自主製作映画「チチを撮りに」(2013年)がベルリン国際映画祭に正式招待され、国内外で話題になった中野量太氏(41)で、脚本も手掛ける。中野監督にとっては初の商業用長編映画になる。
宮沢は、気が優しすぎる娘を自立させたり、家族も知らない自身の秘密に向き合うなど、笑いと涙にあふれた終活を行う双葉を熱演。
病に冒された母を支える娘役の杉咲は、「Cook Do」のCMで回鍋肉を頬張る姿が注目され、映画「愛を積むひと」など話題作が続く旬の存在だ。2人は公開中の映画「トイレのピエタ」に出演しているが、一緒に演技するのは初。
7日に撮入した宮沢は「素敵な共演者の方々と、この作品に携われる喜びをガソリンにし、タイトルに負けないくらい燃え尽きたい」と女優魂を燃やす。杉咲も「素敵なお母ちゃんの娘になることができて光栄です」と感激する。演技派女優2人の熱い母娘愛で、日本中を感動に包み込む。