プロデューサーとしてドラマ「北の国から」などを手掛け、26日に急性肺炎で死去した元フジテレビ取締役、中村敏夫さん(享年77)の葬儀・告別式が1日、東京・文京区の護国寺桂昌殿で営まれた。
中村さんが手掛けたドラマに出演した吉岡秀隆(44)や嵐の二宮和也(31)ら250人が参列。故人との別れを惜しんだ。
「北の-」や同局系「優しい時間」などでタッグを組み、40年来の付き合いの脚本家、倉本聰氏(80)が弔辞を読んだ。「君は最初のすばらしい視聴者だった。純粋に集中して読み、正直に泣き、笑い、鼻をすすってハンカチをグショグショにしてくれた。ですから、僕は君を喜ばすために書くことができました。君の反応が少しでも悪いと、全て破り捨て、新しい原稿を徹夜して書きました」と故人との思い出を語った。
倉本氏は次回作を構想していたようで、「プレゼントしようとした企画書がありました。中身については話しません。君と一緒に焼いてもらいます。安らかに全て忘れて眠ってください」と棺には幻の企画書が入れられた。
葬儀中には、「北の-」主題歌のさだまさし(63)の「北の国から~遥かなる大地より~」や、「優しい時間」挿入歌の平原綾香(31)の「ありがとう」が流された。