メンバーとファンがふれあい、直接会話ができる唯一の場である握手会が、惨劇の場となった。
県警やAKBの運営会社などによると午後5時ごろ、刃物を持った男が暴れ、取り押さえたというスタッフからの110番通報があった。梅田容疑者は長さ50センチののこぎりのようなものを持って突然メンバーに襲いかかり、川栄は右手親指の骨折と裂傷、頭の裂傷、入山は右手小指の骨折や頭の裂傷、止めに入った男性会場整理スタッフは左手に切り傷を負った。
3人は会場から約12キロ離れた盛岡市の岩手県高度救命救急センターに救急搬送された。傷口は骨にまで達していたという情報もある。メンバー2人は午後9時から深夜0時まで3時間にわたり、裂傷の縫合手術を受けた。ただ、命に別条はなく、意識もある。
AKBの運営会社側によると、2人はショックを受けおびえた様子だったが、手術前には話せる状態で「握手会がどうなってしまうのか」と心配していたという。2人は入院し、残りのメンバーは盛岡駅午後8時50分発の新幹線に乗り、大宮駅で下車して帰宅した。