雪の舞う群馬で新たな野球人生をスタートさせた。外国人選手として初めて名球会入りしたラミレスが、新天地を求めてBCリーグ・群馬に移籍した。
「ユニホームを着ることができてうれしい。群馬のラミちゃんと呼んでほしい」
昨秋、DeNAから戦力外通告を受けた。水面下では西武、楽天が興味を示したが、入団には至らなかった。「韓国や台湾の球団からの話もあったけど、日本が大好き。日本で引退したい」との信念を貫き、昨年12月からオファーを受けていた群馬への入団を決断。移籍に際しては(1)NPB復帰を目標にしており、スカウトの目に留まりやすい(2)東京にレストランを構えている-など地の利も考慮した。
BCリーグの規定により、月給は上限の40万円。契約金はなく、打撃コーチ料を加えても年俸は500万円程度しかない。DeNAに在籍した昨季は年俸3億5000万円。巨人時代の最高年俸5億円と比べると約100分の1だ。それでも「お金の問題ではない。グラウンドに戻ることが重要。ユニホームを着ることはお金では買えない」と新天地を選んだ。