鬼筆のスポ魂

出るか三木谷議長の「プロ野球交流戦大幅増」

野球オーナー会議が行われ、出席した西武の後藤高志オーナー(左)と楽天の三木谷浩史オーナー=2013年7月10日
野球オーナー会議が行われ、出席した西武の後藤高志オーナー(左)と楽天の三木谷浩史オーナー=2013年7月10日

 「6・4論争」の火ぶたが、いよいよ切られるかもしれない。

 29日からセ・パ両リーグが同時に開幕するプロ野球。その舞台裏で新たな論争に火がつく可能性がある。それが6・4論争。6、4とはペナントレース全体の試合数におけるリーグ戦とセ・パ交流戦の試合数の割合を言ったものだ。

 今年からプロ野球オーナー会議の議長を務める楽天・三木谷浩史オーナー(54)。昨年11月に行われたオーナー会議で中日・白井文吾オーナーに代わり議長に就任した。オーナー会議は毎年5月、9月、11月に開催される。三木谷議長のデビュー戦は5月となるのだが、球界内でささやかれているのが、「会議の中で三木谷オーナーが持論のリーグ戦6割、交流戦4割を提案するのでは…」という噂だ。

 今季のセ・パ交流戦は1チームあたり18試合。全試合数143における割合は12%強で、実施時期も6月の1カ月間に限定している。これに異論を唱えているのが三木谷オーナーだ。

 「もっと交流戦の試合数を増やして、期間も限定すべきではない…という意見を伝えてきています。三木谷オーナーの意見にはパの他の球団も賛成の姿勢ですね。議長としてオーナー会議で正式に動議を出すなら、セとパで激論になると思います。交流戦の増加によって巨人戦が減り、人気のないパ球団との試合数が増えることになるセの老舗球団は猛反対でしょう」(球界関係者)

 そもそもセ球団間では交流戦廃止論まで飛び交っている。交流戦は2005年に導入。14年までは交流戦の成績に限っての優勝チームを全12球団の成績で決定していた。その後、15年からは1カード3試合を6球団と戦う18試合(対戦カードごとにホームとビジターを2年単位で入れ替え)に縮小されたのだが、それでもセ側には興行収入の減少などを理由に全面廃止論が渦巻いている。

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