TBSテレビに賠償命令 事件報道で名誉毀損認定

東京地裁
東京地裁

詐欺未遂容疑で逮捕され不起訴処分となった男性が、犯人と断定する内容を放送されたとして、TBSテレビに2200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が東京地裁で24日あり、事件への関与を前提とするナレーションやテロップなどがあったとして名誉毀損(きそん)の成立を認め、550万円の支払いを命じた。

判決によると、平成31年3月放送の複数の番組で、男性が神奈川県警に逮捕され、逮捕前の取材で事件と無関係と話していたことなどを報じた。男性は同年5月、不起訴処分となった。

訴訟でTBSテレビ側は「犯人と信じるに足る理由があった」と主張したが、鈴木わかな裁判長は「捜査機関が犯罪の嫌疑をかけていることと、実際に犯罪を行ったことは事実として全く異なる」として退けた。

TBSテレビは「判決内容を精査し今後の対応を検討する」とコメントした。

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