【ソウル=時吉達也】韓国外務省は21日、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の運用正常化を日本側に正式に書面で通知したと明らかにした。尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は16日の日韓首脳会談後の記者会見で、GSOMIAの「完全な正常化」を表明していた。
同省は「GSOMIAに関連する制度上の不確実性を取り除き、韓日・韓米日の軍事情報協力強化の土台をつくった」としている。
韓国の文在寅(ムンジェイン)前政権は2019年7月に半導体材料の対韓輸出管理を日本が厳格化した措置に反発し、同年8月、GSOMIAの破棄を宣言した。その後、米国の圧力を受けて破棄宣言の「効力を停止」するとしたが、「韓国政府はいつでも協定を終了できる権利がある」と主張していた。
日本の経済産業省は16日、輸出管理の厳格化措置を緩和すると発表していた。