百貨店３店にヨドバシ　そごう・西武買収計画の柱

百貨店大手そごう・西武の首都圏３店舗に、家電量販店大手のヨドバシカメラが出店する方針であることが１５日、分かった。米投資ファンドと一体となってそごう・西武の買収を目指すヨドバシホールディングスの計画の柱で、来月中とする交渉期限に向けて関係者の調整が続いている。

ヨドバシが出店対象とするのは西武池袋本店、西武渋谷店（いずれも東京）と、そごう千葉店（千葉市）。特に主力店である西武池袋の低層階の主要部分を確保することを重視している。高級ブランドが軒を連ねる百貨店の「顔」ともいえる売り場で、多数の集客が見込めるためだ。秋田市や福井市、広島市などにある残りの７店舗には出店しない方針だ。

そごう・西武の親会社であるセブン＆アイ・ホールディングスは、業績不振が続くそごう・西武の事業を売却する方針を発表したが、詰めの交渉が難航している。