バイデン氏 共和党不発の「赤い波」を揶揄 七面鳥恩赦式

米ホワイトハウスの南庭で開かれた恒例の「七面鳥恩赦式」であいさつするバイデン大統領(右)=坂本一之撮影
米ホワイトハウスの南庭で開かれた恒例の「七面鳥恩赦式」であいさつするバイデン大統領(右)=坂本一之撮影

【ワシントン=坂本一之】バイデン米大統領は21日、食卓に並ぶ運命の七面鳥を救う恒例の「恩赦式」をホワイトハウスの南庭で開き、先の中間選挙で野党の共和党がシンボルカラーにちなんだ「赤い波」の躍進を果たせなかったことを皮肉り、会場の笑いを誘った。

バイデン氏は、共和党の赤い波を民主党が阻止したことを念頭に「赤い波が起きるのは、愛犬のコマンダーがテーブルの上の(七面鳥料理に添える)クランベリーソースの瓶をひっくり返すときぐらいだ」とチクリ。会場ではバイデン氏の冗談を受け笑い声が広がった。

バイデン氏は終始ご機嫌の様子で、式の後には招待客の所まで足を運んで話しかけたり握手をしたりして交流を楽しんだ。会話は数人で終わらず、長い時間をかけてあいさつを交わす異例の光景となった。

七面鳥恩赦式は、米国の家庭で伝統的に七面鳥料理が振る舞われる感謝祭を前に開かれるもので、ユーモアを交えて七面鳥への感謝を示す恒例の行事。今回、「チョコレート」と「チップ」と名付けられた2羽に恩赦が与えられた。

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