甲府が鹿島撃破 J1を4連破で決勝進出 サッカー天皇杯

試合に勝利し、サポーターに向かってよろこぶ甲府イレブン =カシマスタジアム(佐藤徳昭撮影)
試合に勝利し、サポーターに向かってよろこぶ甲府イレブン =カシマスタジアム(佐藤徳昭撮影)

5日に行われたサッカーの第102回天皇杯全日本選手権準決勝で、J2の甲府はJ1鹿島を1―0で破り初めて決勝に進出した。

甲府がまたも番狂わせを演じ、初の主要タイトル獲得に王手をかけた。敵地で国内随一の20冠を誇る鹿島に1-0で競り勝ち初の決勝へ。吉田監督は「プロとしてどこが相手でも勝たないといけない。(鹿島は)僕らが勝つと思っていなかったでしょうしうれしい」と充実感をにじませた。

見事な決勝点だった。押し込まれる展開が続いていた前半37分、宮崎が浦上のロングパスに合わせてDF裏に抜け出すと、1対1になったGKを冷静にかわして、チームに歓喜をもたらすゴールを流し込んだ。

チーム状況は最悪といってよかった。J2リーグでは6連敗中。ここ10試合勝ちがなく18位に低迷している。天皇杯では3回戦の札幌を皮切りに鳥栖、福岡、鹿島とJ1勢に4連勝して決勝の舞台をつかんだ。荒木は「(サポーターに)悲しい思いをさせてきた。喜びを分かち合えてうれしい」とほほ笑んだ。

J2勢の決勝進出は山形以来、8大会ぶり。殊勲の宮崎は「大舞台には強い方なので、決勝でも点を取りたい」と大舞台を見据えた。伏兵が、頂点まであと1勝に迫った。(奥山次郎)

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