盆踊り不参加を呼びかけ マレーシア閣僚、信仰理由

マレーシアのイドリス首相府相(宗教担当)は6日、日本文化の紹介や草の根交流を目的に40年以上現地で開催してきた盆踊り大会について「イスラム教徒が参加しないように忠告する」と報道陣に語った。国営ベルナマ通信などが報じた。

マレーシアはイスラム教が国教で、イドリス氏は保守的な全マレーシア・イスラム党(PAS)に所属。総選挙を控えており、保守的な支持層の期待に沿ったとの見方もある。イドリス氏は盆踊りは仏教に影響されており「信仰に反する」と説明、閣僚の発言が交流に波紋を与えそうだ。

盆踊り大会は日本文化への理解を深めてもらおうと、現地の日本人学校や在マレーシア日本大使館が毎年主催。例年、邦人だけでなくイスラム教徒のマレー人や華人を含めて3万5000人以上が参加する季節の風物詩だった。(共同)

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