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〝全力〟を背中で教えたい キスマイ・横尾渉

「キスマイ超BUSAIKU⁉」では横尾渉(後列左)らKis―My―Ft2のメンバーがさまざまな想定の寸劇を披露する
「キスマイ超BUSAIKU⁉」では横尾渉(後列左)らKis―My―Ft2のメンバーがさまざまな想定の寸劇を披露する

「キスマイってブサイクじゃない?」というネット上での陰口を発端に、男性アイドルグループKis―My―Ft2(キスマイフットツー)のメンバーが、「誰もが認める〝真のカッコイイ男〟になってやろうじゃないか!」と一念発起して〝脱ブサイク〟を目指すバラエティー番組「キスマイ超BUSAIKU⁉」。バスで遠くへ行く彼女への思いの伝え方など、さまざまな状況を想定。それに合わせてメンバーが寸劇を行い、女性陣に批評してもらう。

コンセプトからして、一般的なアイドルグループの冠番組ではない。「メンタルは鍛えられるよね。常に勉強をさせてもらっている」と真顔で話す。

自分なりに考えて一生懸命やった結果、滑ったり、笑われたり、気味悪がられたり。「ひどい言葉を言われることにも慣れた」と苦笑いする。20代の頃はテレビを見た友人から「お前あそこまでよくやれるな」「だせえな」と言われ、いらだつこともあった。「でも、今はただ、解釈の違いなんだ、って思える」という。「番組自体、一つのテーマに対してどう行動するか、それぞれの価値観の違いを知っていく内容になっている。同じ言葉、行動に対しても、解釈は人の数だけあると知った。だから全部、『あなたはそう考えるんだね、勉強になるな』って受け入れるだけ」

グループとしてデビュー10周年。「これからも7人でずっと歩いていきたい」とかみしめる。「誰かのためになることをしたい。僕ら、東日本大震災の年にデビューして、当時から人のために動きたい、というのはあった」

人の役に立てればと、仕事の合間を縫って、さまざまな資格取得に励む。一番初めは、実家の愛犬のために取ったペット介護士の資格。それが、レギュラー番組の仕事に結びついた。「自分のためにもなる」と話す。「例えば、料理が得意なタレントはたくさんいるけど、『マグロ解体師1級持ってる』って言えば、話が早い。流れの速い芸能界で、新星のアイドルたちに勝つための、名刺代わり」

「アイドルというのは、何でもできるオールマイティーであるべきだ。カッコつけるだけが、カッコよさじゃない」というのが持論。「それを僕らは先輩のSMAPさんから教わった。後輩たちにも、『全力でやることはかっこいいことだよ』って、背中で教えたい」(三宅令)

よこお・わたる 神奈川県出身。平成17年に結成された7人組男性アイドルグループ「Kis―My―Ft2」のメンバーとして、23年にシングル「Everybody Go」でCDデビュー。また、25年に派生ユニット「舞祭組(ぶさいく)」のメンバーとして、「棚からぼたもち」でCDデビューした。ドラマや舞台、バラエティ番組などで幅広く活躍。ペット介護士、簿記3級、小型船舶2級、マグロ解体師1級などの資格を持つ。

「キスマイ超BUSAIKU⁉」はフジテレビ、木曜深夜0時25分。

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