加藤官房長官、学術会議予算の内訳示す 選定理由の説明などは拒否

会見に臨む加藤勝信官房長官=5日午前、首相官邸(春名中撮影)
会見に臨む加藤勝信官房長官=5日午前、首相官邸(春名中撮影)

 加藤勝信官房長官は5日午前の記者会見で、毎年約10億5000万円が計上されている日本学術会議の予算使途について明らかにした。

 使途の内訳は、▽人件費などを含む政府・社会などに対する提言=2億5000万円▽各国アカデミーとの国際的な活動=2億円▽科学の役割についての普及・啓発=1000万円、科学者間のネットワーク構築=1000万円▽事務局人件費・事務費など=5億5000万円-だった。加藤氏は「委員の旅費もそれぞれの項目に入っている」と説明した。

 一方、加藤氏は日本学術会議が推薦した新会員候補6人の任命拒否の理由説明を求める同会議の要望書については「事務局で検討している」と述べるにとどめた。平成28年の日本学術会議の補充人事をめぐり、官邸側が難色を示していたことに関しては「個々の人事のプロセスについて答えを差し控える」と述べ、明確な説明を拒否した。

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