JR九州駅ビルHD社長「アジアへの進出検討」

 JR九州グループの駅ビル事業統括会社「JR九州駅ビルホールディングス(HD)」の渡辺晴一朗社長は4日、記者会見で「アジアへの進出を実現したい」と述べ、ショッピングモール展開を検討していると、明らかにした。

 渡辺氏は候補地としてシンガポール、台湾などを挙げた。すでに現地の鉄道会社の打診があり、HDで進出を検討しているという。

 渡辺氏は「アジアの都市で収益を上げる。また、(現地の人に)『商業施設を運営する会社がある九州に行きたい』と思ってもらえる効果を狙っていく」と述べた。5年以内に具体的な進出計画を発表したい、とした。

 また、同日発表したJR博多シティの平成30年度の売上高は前年度比4・9%増の1185億円だった。核テナントである博多阪急の売上高は、同8・9%増の516億円で、いずれも開業以来7年連続のプラスだった。

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