自民党沖縄県連、照屋守之会長の辞任願受理

自民党沖縄県連の常任総務会に出席後、記者団の質問に答える照屋守之会長(左)=4日午後、那覇市内(杉本康士撮影)
自民党沖縄県連の常任総務会に出席後、記者団の質問に答える照屋守之会長(左)=4日午後、那覇市内(杉本康士撮影)

 自民党沖縄県連は4日、那覇市内で常任総務会を開き、照屋守之会長の辞任届を受理した。照屋氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を問う県民投票(24日投開票)をめぐり、条例改正案の県議会採決で自民党県議5人が反対したことの責任を取り辞職届を出していた。島袋大幹事長は4日の記者会見で、3月の県連大会をめどに新会長を選出する考えを示した。

 照屋氏は県民投票に関する1月24日の県議会各派代表者会で、賛否2択に「どちらでもない」を加えた3択案に合意した。県連内では正式な手続きを取っておらず、自民党県議の一部が「独断専行だ」として反発した。29日の条例改正案採決では5人が反対票を投じ、照屋氏は責任を取って辞任届を提出した。

 照屋氏は今月4日、投開票事務への協力を拒否していた宜野湾市など5市が県民投票への参加を決めたことを理由に、辞任届の撤回を申し出る文書を提出した。しかし、常任総務会では「自民党所属議員の大半は3択に反対だった。その後の混乱を含めて個々の意思疎通ができていなかった」として照屋氏の辞職届撤回を認めなかった。

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