「地域の実情踏まえた司法を」 長野地方・家庭裁判所長 中山孝雄氏就任

長野地方・家庭裁判所長に就任し、抱負を語る中山孝雄氏(58)=20日、長野地裁(久保まりな撮影)
長野地方・家庭裁判所長に就任し、抱負を語る中山孝雄氏(58)=20日、長野地裁(久保まりな撮影)

 長野地方・家庭裁判所長に7日付で就任した中山孝雄氏(58)が20日、同裁判所で記者会見を行い、「県民にとって利用しやすいと同時に、適切な判断を下せる裁判所にしていきたい」と抱負を語った。

 長野は県域が広大で、地域色が豊かなことから、「地域の実情を踏まえ、本庁と各支部の連携も図りたい」とした。

 自身が担当した印象に残っている裁判については、初めて死刑判決を下した強盗殺人事件を挙げ、「人の命を奪う判決を言い渡さなければならず、責任の重さを感じた」と話した。

 信濃町出身。長野高校、中央大学卒業後、昭和60年4月に司法修習生。法務省大臣官房民事訟務課長、東京高裁判事などを経て、平成25年7月から東京地裁判事を務めた。

 趣味は登山とスキーで、特に生まれ故郷の北信の山々が好きだという。

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