産経新聞創刊85周年

創刊からの歩み 「モノを言う新聞」脈々 カラー化、電子版…時代に合わせ進化

【産経新聞創刊85周年】創刊からの歩み 「モノを言う新聞」脈々 カラー化、電子版…時代に合わせ進化
【産経新聞創刊85周年】創刊からの歩み 「モノを言う新聞」脈々 カラー化、電子版…時代に合わせ進化
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 「産経新聞」の基本は、自由と民主主義を守り、国益を第一に考える「正論」路線だ。中国の文化大革命の本質をいち早く明らかにし、子供たちの祖国への誇りと自信を失わせてきた自虐史観にのっとった歴史教科書に対する批判も展開した。時代におもねらず、事実に即し「モノを言う新聞」として正しいと信じる論陣を張っている。

 夜討ち朝駆けを繰り返し、チームワークで詳細を詰めながら真相に迫る。そうして生まれたスクープも数多く紙面を飾った。連続企業爆破事件の犯人グループ一斉逮捕、ソ連の共産党独裁放棄、横田めぐみさんら北朝鮮による日本人拉致、ゼネコン巨額汚職事件といった昭和、平成の大きな事件、出来事でも新聞協会賞を受賞している。

 産経新聞のルーツは大正後半、週刊で創刊された「南大阪新聞」。やがて日刊紙となり、「夕刊大阪新聞」に改題した。昭和8年6月20日に夕刊大阪新聞社から、「日本工業新聞」を発刊、この日を産経新聞の創刊日としている。

 昭和17年、商号を産業経済新聞社に変更し、同年11月1日、大阪で「産業經濟新聞」が発刊された。33年に「産經新聞」に題字を変え、44年に「サンケイ」に、63年のカラー化に合わせて縦2列の「産經新聞」とした。また、30年にサンケイスポーツの前身「日刊サンケイ・スポーツ」を、44年に「夕刊フジ」をそれぞれ創刊した。

 インターネットの急速な普及に対応するため、デジタル速報やPDFスタイルの号外の即時発行などニュースはもちろん、オリジナルコンテンツの発信にも力を入れている。

 平成17年には「産経デジタル」を設立。産経ニュースでは1日約800本の記事をアップ、新聞系ニュースサイトでは最大規模のユーザー数を獲得している。28年12月にデジタル端末で、紙面レイアウトのまま読める「産経電子版」の配信も開始した。北海道から九州・山口までの地方版を読めるほか、ベテラン記者による大型コラムを掲載した特別ページも毎日アップしている。

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