麻生太郎財務相、在任戦後1位に 1875日で宮沢喜一氏抜く

麻生太郎副総理兼財務相(斎藤良雄撮影)
麻生太郎副総理兼財務相(斎藤良雄撮影)

 麻生太郎財務相の財務相としての在任期間が12日で戦後歴代1位となった。在任期間は1875日に上り、1980年代から2000年代に複数回、財務相(蔵相)を務めた宮沢喜一氏(1874日)の記録を塗り替えた。麻生氏は、在任期間中に6度の予算案を編成したほか、法人税の実効税率20%台への引き下げなど、成長志向の税・財政改革に取り組んできた。

 麻生氏は、第2次安倍晋三内閣が発足した平成24年12月26日から財務相を務める。同一内閣の連続在任期間としては、28年9月に池田勇人氏の記録1353日を上回り既に戦後最長だ。

 副総理のほか、金融担当相、デフレ脱却の担当大臣も兼務しており、日銀の黒田東彦総裁と連携して、経済再生を進めてきた。麻生氏は、財務相として戦後最長を更新することについて、今月9日の記者会見で「長くやりゃいいってもんでもないだろう。それだけだ」と冷静な受け止めを示していた。

 財務相としての戦前を含めた最長は初代蔵相を務めた松方正義氏の5302日、次いで高橋是清氏の3214日。麻生氏は戦前を含めた歴代の財務相では3番目の在任期間となった。

会員限定記事会員サービス詳細