埼玉3歳女児死亡

内縁夫の判決は懲役12年6月 認められた4つの虐待 傷害は無罪…羽月ちゃんのやけどは誰が?

【埼玉3歳女児死亡】内縁夫の判決は懲役12年6月 認められた4つの虐待 傷害は無罪…羽月ちゃんのやけどは誰が?
【埼玉3歳女児死亡】内縁夫の判決は懲役12年6月 認められた4つの虐待 傷害は無罪…羽月ちゃんのやけどは誰が?
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 埼玉県狭山市のマンションで昨年1月、藤本羽(は)月(づき)ちゃん=当時(3)=が顔にやけどを負って死亡しているのが見つかった事件で、保護責任者遺棄致死や傷害などの罪に問われた無職、大河原優樹被告(26)への裁判員裁判の判決は、保護責任者遺棄致死などについて懲役12年6月(求刑同13年)を言い渡し、傷害罪については無罪が言い渡されている。

 25日、さいたま地裁で開かれた判決公判(高山光明裁判長)。

 大河原被告は、判決を聞き終わってもすぐには証言台から動かず、体はまっすぐ前を向き、虚空を見つめていた。判決後に行われた弁護側の会見で、弁護士らは大河原被告の様子について「比較的冷静に受け止めている。主張を認めてもらえたことを感謝している様子だった」と話した。

 ■「口」「手」「首」の虐待

 判決で罪と認められた事実は4つ。

 1つ目は、平成27年9月13日午後11時ごろ、埼玉県狭山市のマンションで、羽月ちゃんの口に布巾を押し込んで粘着テープでふさぎ、ネクタイで両手を緊縛する暴行を加えたとしている。この口をふさぐ暴行を「口」、両手を緊縛する暴行を「手」と称し、無料通話アプリ「LINE(ライン)」で、共謀したとされる元内縁の妻で羽月ちゃんの母親の藤本彩香被告(24)=保護責任者遺棄致死などで起訴=とやり取りしていたことも公判の中で明かされた。

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