韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)氏による国政介入疑惑を受け、次期大統領の最有力候補と目されていた国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長の支持率が約1カ月前と比べて急落していることが分かった。韓国紙、中央日報(日本語電子版)などが報じた。朴氏に近い後継候補とのイメージが影響したためと分析されている。
同紙は、世論調査会社、リアルメーターが10月31日に公開した週間調査(10月24〜28日)の結果を紹介。それによると、潘氏の支持率は20・9%、野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は20・3%だった。
9月第4週時点の調査では、潘氏は26・8%、文前代表18・4%で、潘氏の支持率はこの1カ月の間に6・5ポイントも下落。対照的に文前代表は1・9ポイント上昇した。
同紙は、与党セヌリ党の支持率も1カ月前の33・0%から25・7%へ下落したものの、同党内の非朴(朴槿恵)派候補の支持率には大きな変化がなかったことも指摘しており、朴氏や朴氏に近いとされる人物への国民の強い不信がうかがえる。