「とにかく頑張りたい」上方講談、旭堂小南陵と玉田玉秀斎ダブル襲名

「玉田玉秀斎・旭堂小南陵W襲名披露」 大阪締めをする(左から)桂文枝、玉田玉秀斎、旭堂小南陵、旭堂南陵=25日夜、大阪市中央区(安元雄太撮影)
「玉田玉秀斎・旭堂小南陵W襲名披露」 大阪締めをする(左から)桂文枝、玉田玉秀斎、旭堂小南陵、旭堂南陵=25日夜、大阪市中央区(安元雄太撮影)

 上方講談の旭堂小二三(こふみ)改め五代目旭堂小南陵さん(41)と旭堂南陽改め四代目玉田玉秀斎(ぎょくしゅうさい)さん(39)の襲名披露興行が25日、大阪市中央区の国立文楽劇場で行われ、上方落語協会会長の桂文枝さん(73)らがダブル襲名を祝った。

 小南陵は小二三さんの師匠、旭堂南陵さん(67)の前名。玉秀斎は、先代が明治・大正期に人気を博した講談速記本シリーズ「立川(たつかわ)文庫」の発展に貢献した。今回、約100年ぶりの名跡復活となる。

 口上では、文枝さんが「2人には東京の講談に負けないよう頑張ってもらい、大阪に講談の小屋をぜひ作ってほしい」と激励。小南陵さんは「ぼんやりした性格は変わらないが、とにかく頑張りたい」、玉秀斎さんも「玉田家の伝統である神道講釈を継承したい」と決意を語った。

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