平成22年の参院選で当選した議員が25日、6年間の任期を満了した。先の参院選では改選議員のいる小政党が苦戦し、新党改革が消滅。議席を減らした社民、生活両党は統一会派で当面乗り切る構えだ。一方、新議員の任期が始まる26日には野党系の沖縄選出2議員が新会派を結成する。
参院選で落選し、政界引退を表明していた改革の荒井広幸代表は25日、官邸に安倍晋三首相を訪ねた。
「私はもう議員の身分でなくなる以上、責任の取り方はこれしかありません」
荒井氏は自民党で初当選同期の首相にこう述べ、政界引退を報告した。首相は政治家としての活動継続を求めたが、荒井氏は首を縦に振らなかった。
改革は「得票率2%以上」の政党要件も突破できず、10日付で解党。参院では自民党に入党した平野達男元復興相と荒井氏の2人で会派を組んでいたが、これも25日に解散した。