花形出番です

先達の踊り、重ね生かす 琉球舞踊重踊流二世宗家・志田真木さん(3)

琉球舞踊重踊流二世宗家・志田真木さん(伴龍二撮影)
琉球舞踊重踊流二世宗家・志田真木さん(伴龍二撮影)

 琉球舞踊について問われると、私は「風通しの良い芸能」と説明します。衣装も上帯をしない着付けで、風土に即している。踊りにもそんな風を感じていただけると思います。

 そんな沖縄の空気感も含め、沖縄県立芸大進学のため、那覇に住み、気づいたことは多いです。逆に、自分が東京の中の沖縄で生まれ育ったことも分かった。実家では、祖母と母との会話は沖縄の方言でしたので、私には自然と沖縄の言葉が入っていました。

 ところが、沖縄の若者の方言理解は当たり前ではなく、創作なども異国やヤマト(内地)風の印象を受けるものもありました。母(重踊流初代宗家の志田房子)は「沖縄らしさ」を大切にしたので、在京時の想像とのギャップを感じました。

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