維新・衆院埼玉9区支部長に元衆院議員の並木氏就任 出馬「他党との調整次第」

 維新の党の衆院埼玉9区(飯能、狭山など)支部長に、元衆院議員の並木正芳氏(66)が決まったことが28日、分かった。26日に開かれた党本部執行役員会で承認された。同区では今月、民主党が元衆院議員秘書の杉村慎治氏(39)の公認擁立を決めており、野党共闘による候補者一本化の動きもあることから、並木氏は本紙の取材に「出馬については他党との調整次第」としている。

 所沢市出身の並木氏は、同市議などを経て衆院議員に2期当選し、平成26年9月以降は維新の衆院埼玉8区(同市など)支部長として活動。一方、昨年10月には同市長選に立候補しており、次点で落選した。

 並木氏は地盤の8区での出馬を希望していたが、党本部の意向で9区に就任した。「市長選は故郷を放っておけずに出馬したが、最初から国政を目指してやってきた。民主党は野党の中心として、許容力や度量を発揮してほしい」と述べた。

 維新の県総支部代表、坂本祐之輔衆院議員は「支部長就任は党勢拡大のため。政界再編を目指すためにも、競合は避けるよう党本部でしっかりと調整してもらいたい」としている。

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