本紙前ソウル支局長公判

26日の判決公判が急遽延期 来月17日に

 【ソウル=藤本欣也】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領への名誉毀損(きそん)で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長の判決公判が、26日から12月17日に延期された。ソウル中央地裁が加藤前支局長の弁護人に23日、延期を通告した。理由は明らかにしていない。

 検察側は、加藤前支局長のコラムは「朴大統領を誹謗(ひぼう)する目的で書かれた」として懲役1年6月を求刑。弁護側は「コラムには公益性がある」と無罪を主張し、26日午後2時から開かれる判決公判が注目されていた。

 韓国では、22日に死去した金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の国家葬が26日まで行われ、同日午後2時からは告別式がソウル市内で営まれる。政府は国家葬期間中、各種行事を延期するよう呼びかけている。ただ、司法関係者は「公判延期の名目にはなっても実質的な関連は低い」との見方を示している。

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