ラグビーW杯、熊谷で開催を 観客席増、大型スクリーン新設などで立候補へ 埼玉

 2019年に日本で初開催される第9回ラグビーワールドカップ(W杯)で、県や熊谷市などでつくる県W杯招致委員会が、開催都市に正式立候補することが30日、分かった。31日に大会組織委員会に申請書を提出する。開催条件に合わせて県営熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)の観客席を改修し、現行の約9千席から2万席に増席することなどを申請書類に盛り込む。

 県スポーツ振興課によると、同ラグビー場のメーンスタンドの立ち見席や芝生席を固定席に改修するほか、照明システム▽60平方メートル以上の大型スクリーン▽メーンスタンド屋根-などを新設。ニュージーランドなど強豪国の試合が実施されるカテゴリーB(観客席2万席)で申請する。

 現在の収容能力は芝生席9940人▽観客席9232人▽立ち見席4828人-の計2万4千人だが、改修に伴い観客席のみの2万人になる。

 同ラグビー場は国内に3つあるラグビー専用競技場の一つで、高校の全国大会や大学、社会人の大会が年50~60回開催されている。同課は「開催実績とともにラグビータウン熊谷をアピールしたい」としている。

 立候補は14~31日に受け付けられ、既に東京都や、花園ラグビー場がある大阪府東大阪市、日本選手権7連覇の新日鉄釜石の本拠地だった岩手県釜石市などが立候補を表明。開催地は来年3月に全国10~12カ所が選ばれ、新国立競技場での開幕戦と決勝戦以外の3~4試合が割り当てられる。

会員限定記事会員サービス詳細