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ディズニーの歴史を変えた名作(3)“第2の黄金期”の幕開けとなった『リトル・マーメイド』

 今月16日に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーの長編アニメーション作品(全61作品)の中から、その歴史において重要な意味を持つ作品を紹介する連載企画の第3回は『リトル・マーメイド』(1989年)。日本では1991年(平成3年)に初公開された。

『リトルマーメイド』より(C)2023 Disney

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■アニメーションにミュージカルのスタイルを取り入れて大成功

 1989年からの約10年間は、『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』などの名作が生まれた黄金期。ヒット作が続出しただけでなく、数多くの賞に輝く高い評価を受けた。“ディズニー・ルネサンス”とも呼ばれるこの時代の先駆けとなったのが、『リトル・マーメイド』だ。

 ヨハン・クリスチャン・アンデルセンの「人魚姫」(1837年)から着想を得た本作は、プリンセスが活躍する「おとぎ話」が原作の作品としては、1959年公開の『眠れる森の美女』以来30年ぶりの作品。

『リトルマーメイド』より(C)2023 Disney

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 かつてウォルト・ディズニーとともに働いたベテランのスタッフから教えを受けた新しい世代の監督やアニメーターたちが才能を発揮し、ディズニー・アニメーションに新たな息吹を吹き込んだ。セル画を用いて作られた最後の作品でもあり、さまざまな色や表情をみせる海の世界の美しさは、ディズニーの伝統技術の集大成といえる。

『リトルマーメイド』より(C)2023 Disney

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 さらに、アニメーションにブロードウェイ・ミュージカルのスタイルを取り入れるという画期的なチャレンジで大成功を収めたのもこの作品。もともと、ニューヨークでタッグを組んでいた、ミュージカルなどを手掛けていたプロデューサー兼作詞家のハワード・アシュマンと作曲家のアラン・メンケンにより、アリエルの代表曲「パート・オブ・ユア・ワールド」や主題歌「アンダー・ザ・シー」などの名曲が生み出された。「アンダー・ザ・シー」は、ディズニー作品で初めてアカデミー賞歌曲賞に輝いた名曲。同時にアラン・メンケンはアカデミー賞作曲賞を受賞した。

■ストーリー

『リトルマーメイド』より(C)2023 Disney

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 純粋でいつも好奇心いっぱいのマーメイド、アリエルは、仲良しのフランダーやカニのセバスチャンら愉快な仲間たちと一緒に海の王国に暮らすお姫さま。陸の世界に憧れるアリエルは、人間の王子エリックと出会い、恋に落ちる。アリエルは一途な恋をかなえるために、海の魔女アースラとの魔法の約束を果たさなければならず…。

■『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』

 7日からディズニー・アニメーションの珠玉の名作8作品を全国100ヶ所の映画館で毎週土日に上映する『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』を開催。上映作品は以下のとおり。※すでにチケットが完売している劇場、作品あり。

『アナと雪の女王』(10月7日上映)
『ベイマックス』(10月8日上映)
『シンデレラ』(10月14日上映)
『モアナと伝説の海』(10月15日上映)
『リトル・マーメイド』(10月21日上映)
『ズートピア』(10月22日上映)
『塔の上のラプンツェル』(10月28日上映)
『ファンタジア』(10月29日上映)
※『ファンタジア』のみ2D字幕版、ほかはすべて2D吹替版での上映

>このニュースの流れをチェック

  1. 1. ディズニーの歴史を変えた名作(1)社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』
  2. 2. ディズニーの歴史を変えた名作(2)信じ続ければ夢はかなう『シンデレラ』
  3. 3. ディズニーの歴史を変えた名作(3)“第2の黄金期”の幕開けとなった『リトル・マーメイド』
  4. 4. ディズニーの歴史を変えた名作(4)クラシック音楽とアニメーションを融合した『ファンタジア』

関連写真

  • 『リトルマーメイド』より(C)2023 Disney
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