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ディズニーの歴史を変えた名作(2)信じ続ければ夢はかなう『シンデレラ』

 今月16日に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーの長編アニメーション作品(全61作品)の中から、その歴史において重要な意味を持つ作品を紹介する連載企画の第2回は『シンデレラ』(1950年)。日本では1952年(昭和27年)に初公開された。

『シンデレラ』より(C)2023 Disney

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■信じ続ければ夢はかなう、当時のディズニーの想いがこもった名作

 ウォルト・ディズニーは20歳の頃に、アメリカ中部の都市、カンザスシティーでアニメーション映画の製作を開始。しかし、うまくいかず、2年ほどで会社をたたむと、一念発起して映画の都であるハリウッドで再出発を図ることに。まだ22歳だったウォルトは、1923年10月16日、兄のロイ・O・ディズニーと共に、ディズニー・ブラザース・カートゥーン・スタジオを設立。現在のウォルト・ディズニー・カンパニー(社名変更は86年)へと発展していくわけだが、その道のりは困難の連続だった。

 1940年代、第二次世界大戦の影響でディズニーは経済的な危機に立たされた。それを救ったのが、50年公開の『シンデレラ』だった。フランスの詩人、シャルル・ペローの童話を原作に、逆境にあっても明るい未来を信じ続け、奇跡を起こすシンデレラの姿を描き、大ヒットを記録。

『シンデレラ』より(C)2023 Disney

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 『シンデレラ』の大ヒットによってディズニーは再び勢いづき、実写映画やテレビ番組の製作、さらにはテーマパークの建設へと乗り出していく。ディズニーが大きく飛躍するきっかけとなった作品で、シンデレラは幸運の女神とも言われている。

 また、本作のポップで親しみやすい音楽も大ヒットした要因の一つに挙げられる。それまではスタジオ専属の音楽家が曲を作っていたが、本作で初めて外部のソングライターを起用。当時全米No.1ヒットを放った売れっ子ソングライター、マック・デイヴィッド/アル・ホフマン/ジェリー・リヴィングストンの3人が曲作りを担当し、「ビビディ・バビディ・ブー」「夢はひそかに」などの名曲が生まれた。音楽面からも積極的にヒットを狙うようになった最初のディズニー作品でもある。

■ストーリー

『シンデレラ』より(C)2023 Disney

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 意地悪な義理の母と姉たちのために働きながらも、いつか願いはかなうと強く信じ続けるシンデレラ。妖精のおばあさんの杖の一振りで、美しいドレスとガラスの靴をまとったシンデレラは、ついに憧れの王宮の舞踏会へ出かけ、王子と出会う。しかし、真夜中の12時になると魔法がとけてしまい…。

■『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』

『シンデレラ』より(C)2023 Disney

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 7日からディズニー・アニメーションの珠玉の名作8作品を全国100ヶ所の映画館で毎週土日に上映する『ディズニー100 フィルム・フェスティバル』を開催。上映作品は以下のとおり。※すでにチケットが完売している劇場、作品あり。

『アナと雪の女王』(10月7日上映)
『ベイマックス』(10月8日上映)
『シンデレラ』(10月14日上映)
『モアナと伝説の海』(10月15日上映)
『リトル・マーメイド』(10月21日上映)
『ズートピア』(10月22日上映)
『塔の上のラプンツェル』(10月28日上映)
『ファンタジア』(10月29日上映)
※『ファンタジア』のみ2D字幕版、ほかはすべて2D吹替版での上映

>このニュースの流れをチェック

  1. 1. ディズニーの歴史を変えた名作(1)社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』
  2. 2. ディズニーの歴史を変えた名作(2)信じ続ければ夢はかなう『シンデレラ』
  3. 3. ディズニーの歴史を変えた名作(3)“第2の黄金期”の幕開けとなった『リトル・マーメイド』
  4. 4. ディズニーの歴史を変えた名作(4)クラシック音楽とアニメーションを融合した『ファンタジア』

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