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「僕の街にはアメリカがあった」 西戸崎の魅力紹介 志賀商工会が冊子発行 モンロー慰問、住民と米兵交流…

 かつて米空軍基地があった福岡市東区西戸崎の魅力を紹介しようと、地元の志賀商工会(井上準之助会長)は冊子「僕の街にはアメリカがあった SAITOZAKI FUN BOOK」を発行した。基地の面影は現在、ほとんど残っていないが、女優マリリン・モンローが慰問に訪れ、住民と米兵の温かい交流があった西戸崎の思い出を記憶に残そうと制作した。

 現在の国営海の中道海浜公園には、戦後間もなく接収された米空軍基地「BRADY AIR BASE」(キャンプハカタ)の司令部や通信施設があった。1972年の基地返還まで子どもたちは陽気な米兵を「ハロー」と親しみを込めて呼んだ。商店の看板はアルファベットで記されるなど小さな米国社会が存在していた。

 冊子はA4サイズで14ページ。往年のフォードが走る基地出入り口やボウリング場の写真のほか、元大リーガーのジョー・ディマジオとの新婚旅行で来日し、54年2月10日にキャンプハカタに慰問に訪れたモンローの笑顔の写真も掲載している。

 当時の米国人向けの一軒家「米軍ハウス」が立ち並んだメインストリートの写真と同じ場所で撮影した現在の写真との比較もある。米軍ハウスをリフォームして暮らしている民家を紹介、基地に勤務していた元米兵の手記も載せた。両親が基地で勤務していた井上会長のコメントも楽しい。

 5千部を印刷し、地域住民に配ったところ、「懐かしい」と大人気。残りわずかだが、志賀商工会と西戸崎公民館で無料配布中。井上会長たちは「多くの人が西戸崎周辺を訪れて、街の風情や魅力を感じてもらい、起業や定住につながれば」と話している。

=2019/03/26付 西日本新聞朝刊=

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