北九州と大連友好40年刻む記念館 門司港レトロに10月開設
北九州市と中国・大連市の友好都市40周年を来年に控え、交流の歩みなどを紹介する「大連友好記念館」が、貿易の窓口として栄えた門司港レトロ地区(北九州市門司区)に10月1日に開設されることが分かった。経済、文化など多彩な交流を支えてきた日中の民間団体が展示に協力。北九州市は記念館を拠点に観光情報の発信機能を高め、節目の年を迎える両都市のさらなる交流促進を目指す。
今年3月まで国際友好記念図書館として使われていた建物を改装する。大連市に残る旧日本橋図書館を再現した3階建てで、友好15周年の1994年に建築された。現地の赤れんがを使ったドイツ様式で、記念館が入る2階フロアの広さは約170平方メートル。
記念館開設に向け、大連市の民間団体「人民対外友好協会」が、大連の魅力の紹介映像などを提供。NPO法人「北九州市大連交流協会」がモニターを設置し、パネル展示と併せ交流の歴史を紹介する。北九州市は飲食もできる休憩スペースを設け、中国語の観光パンフレットの配布コーナーなどを設置する。
両市は79年に友好都市となり、職員の受け入れなどで交流を深めてきた。2016年10月には両都市を結ぶ定期航空便が就航。北九州市議会は10月末に4年ぶりとなる訪問団を派遣し、40周年記念行事の内容などについて話し合う。
=2018/09/19付 西日本新聞朝刊=