日本製鉄工場で2人死亡 メンテ中酸欠か、北海道
21日午前11時45分ごろ、北海道室蘭市の日本製鉄北日本製鉄所で「構内のコークス炉で2人の意識がない。ガスの恐れがある」と工場関係者から119番があった。道警によると、作業員の鈴木健さん(53)=同市=と近嵐正美さん(61)=同市=が救助され、病院で死亡が確認された。道警は2人が酸欠で亡くなった可能性もあるとみて状況を調べている。
コークス炉は石炭を蒸し焼きにする施設。道警によると、2人は施設内にある「混炭機」のメンテナンスをしていた。近嵐さんが混炭機内で意識を失って倒れているのを鈴木さんが見つけ、中に入ったとみられる。施設にいた別の作業員は「工具を落として拾いに行ったのではないか」と話しているという。
混炭機はタンク状で、中では有毒ガスは検知されなかったが、酸素濃度が低かったという。〔共同〕