マクドナルドでシステム障害 一時営業休止、海外でも
日本マクドナルドは15日、全国のマクドナルドの店舗でシステム障害が発生していると発表した。注文を受けられなくなり、多くの店舗で一時的に営業を停止した。同日夜になりシステム復旧にめどがたち、順次営業再開に向けて動き出した。海外メディアによると、英国やオーストラリア、台湾、香港などのマクドナルドでも同様にシステム障害が発生した。
日本のシステム障害は同日午後から発生した。一部店舗では会計システムの不具合によって、スマートフォンで注文から支払いまでできるモバイルオーダーの受け付けもできなくなった。
午後6時ごろにマクドナルド神田小川町店(東京・千代田)の前で、臨時閉店を知らせる掲示を見ていた会社員男性(34)は「夕飯でテイクアウトしようとしていたが、知らずに驚いた。他の店舗も閉まっているなら諦めて帰ろうかと思っている」と話した。
その後、日本マクドナルドは午後9時までにシステム復旧のめどが立ち、準備が整った店舗から順次営業を再開していくと明らかにした。既に一部店舗では営業を再開したという。16日朝も復旧作業が完了した店舗から順次通常営業に戻す。
同社は公式ホームページで、「(システム障害によって)全国の多くの店舗で一時的に営業を停止している。お客様にご迷惑をおかけして申し訳ない」とコメントを出した。
マクドナルドのシステム障害は世界各地で発生した。台湾大手紙の聯合報(電子版)によると、台湾のマクドナルドも15日午後に一部の店舗でシステム障害が発生し、注文や配送を受けられなくなった。同日夕時点で徐々に復旧している状況という。
オーストラリアや英国でも障害が発生したが、その後復旧した。
米マクドナルドは日本経済新聞の取材に対し、「お客様にご迷惑をかけ申し訳ない。問題は解決に向かっている。サイバーセキュリティーの問題ではない」と回答した。
マクドナルドの店舗は世界で約4万2000店展開している。米国で約1万3000店、日本には約3000店、英国とアイルランドは1450店以上、オーストラリアには約1000店ある。