河野氏、同性婚と選択的夫婦別姓に賛成
年金改革「最低保障が必要」
自民党総裁選に立候補を表明している河野太郎規制改革相は16日、報道各社のグループインタビューに答えた。同性婚と選択的夫婦別姓制度に賛成する意向を示した。「いずれも賛成だ。価値観が問われる問題は党議拘束をやめ、広く議論するのがいい」と話した。
年金制度の改革に言及し「年金に最低保障が必要だ」と表明した。財源は「消費税がいいのではないか」と語り、保険料ではなく税方式で最低保障年金を検討すべきだと主張した。
河野氏はいまの年金制度について「全世代ベーシックインカムというところまでいっていない。年金の部分で最低保障がやはり必要だ」と強調した。財源について「消費税であれば応分に能力のある人が負担していただける」と説明した。
再生可能エネルギーの普及に向けて、太陽光などは天候に左右されるため発電量の変動に備えるバックアップ電源が必要との考えを示した。「いますぐ(火力による)バックアップなしにはできない」と述べた。
政府は温暖化ガス排出量について、2030年度までに13年度比で46%減らし50年に実質排出をゼロにするカーボンニュートラルの達成を目指す。7月に公表したエネルギー基本計画の原案では、再エネの割合を18%から36~38%に引き上げる。
北朝鮮による日本人拉致問題を巡り「早期解決にはトップ会談しかない」と訴えた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との首脳会談に意欲を示した。
菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選には河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子の4氏が立候補。9月29日に投開票され、岸田氏と河野氏の決選投票の結果、岸田氏が新総裁に決まりました。岸田氏は10月4日召集の臨時国会での首相指名選挙を経て第100代首相に就任しました。