愛知県新体育館、名称は「IGアリーナ」 英金融が命名権
愛知県などは8日、愛知県新体育館(愛知国際アリーナ、名古屋市)の名称を「IGアリーナ」にすると発表した。英金融サービスのIGグループがネーミングライツ(命名権)を取得した。2025年7月1日に開業し、命名権の期間は35年までの10年間。契約金額は非公表だが「日本およびアジア地域で最大規模のアリーナ命名権契約の1つ」としている。
愛知県新体育館は名城公園の一角に位置し、立ち見を含めた最大収容人数は国内最大級の1万7000人。40室のスイートルームなども備える。前田建設工業やNTTドコモ、音楽やスポーツ興行大手の米アンシュッツ・エンターテインメント・グループ(AEG)など7社が出資して設立した愛知国際アリーナが運営する。
IGグループ日本法人のIG証券の古市知元代表取締役は東京都内で8日開いた記者会見で、外国の証券会社が日本でビジネスを展開する難しさを指摘。「毎日どこかのメディアで『IGアリーナ』が使われれば、それが払拭される」と命名権取得の理由を説明した。
大村秀章知事は「世界トップレベルのアリーナをめざす愛知県新体育館に世界有数の証券会社であるIGグループが参画するのを心から歓迎する」と語った。柿(こけら)落としは25年7月13日に初日を迎える大相撲名古屋場所となる。26年愛知・名古屋アジア競技大会の会場にもなる。
AEGのテッド・フィクレ副会長は「IGアリーナは世界的なランドマークになる。日本のエンターテインメントを進化させ、ポジティブなインパクトを何十年もこの愛知・名古屋から生み出し続けたい」と強調した。