宮城で震度5強、M6.9 新幹線が一時運転見合わせ
20日午後6時9分ごろ、宮城県で最大震度5強の地震があった。気象庁によると、震源地は宮城県沖(牡鹿半島の北東20キロ付近)で、震源の深さは59キロ。地震の規模を示すマグニチュード(M)は暫定値で6.9。東日本大震災の余震とみられ、宮城、岩手両県で計7人が負傷した。
気象庁は一時、宮城県に津波注意報を発表し、同県亘理町などが沿岸の住民に避難を指示した。同庁によると、明確な津波は観測されなかった。記者会見した鎌谷紀子地震情報企画官は「今後1週間は最大震度5強程度の地震に注意してほしい」と話した。
電力各社などによると、東京電力福島第1、第2原子力発電所(福島県)や東北電力女川原発(宮城県)などで地震による異常は確認されていない。JR東日本によると、東北、山形、秋田の各新幹線で一時、運転を見合わせるなどの影響が出た。
東日本高速道路によると、東北自動車道、磐越自動車道、山形自動車道などの一部が通行止めとなった。
政府は首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置し、関係省庁や自治体と連携して情報収集に当たった。
東北地方では2月13日夜に福島県沖で東日本大震災の余震とみられるM7.3の地震が起き、福島県や宮城県で震度6強を観測している。
各地の震度は次のとおり。震度5強=仙台市宮城野区、宮城県石巻市、岩沼市、登米市、東松島市、大崎市、蔵王町、松島町、涌谷町、美里町▽震度5弱=仙台市青葉区、若林区、泉区、宮城県気仙沼市、名取市、岩手県大船渡市 、一関市、住田町、福島県相馬市、南相馬市など